野球中継(108)
昭和60年、野球担当、Fディレクターより、アメリカ大リーグ中継が真似出来ない、スローVTRを多用した、高度な番組にしたいので、協力してくれないか、という相談。
ひかるは、アメリカと言う言葉が出ただけで、もう即座に反応。
「やってやろうではないか!」と体制作りに入った。
当時の野球中継は、カメラを5、6台使用、オメガ方式VTRのスローが使えるようになっていたので、大体1台か2台、スローを使用していた。
それをカメラを一気に、倍の12台に増やし、スローVTRを6台駆使し、今迄にはない、考えられない番組内容にしようとの試みだ。
カメラについては、それなりに訓練したスタッフがいるので、何ら問題はない。
問題は、スローVTRのオペレーションだ。
スローは、出たばかりで、仕事も位置ずけされておらず、一度に6人もの熟練スタッフを揃えるという事は、難しい。ましてや、瞬時の録再生、かなりのトレーニングが必要だ。
とりあえず、頭数を揃える必要があったので、野球中継希望カメラマンの若手予備軍を登竜門として、まずスローオペレーションから、入れて行こうと考えた。
しかし、いざやってみると、なかなか成果が上がらない。
やる側にとってみれば、スローオペレーションでうまく行けば、そのままカメラマンには採用されず、将来的にもスローオペレーターで固定されるのではないか、と言う意識が働く。
そこで、中途採用したS君に注目し、スローエキスパートとして、投入しようと考えた。
Fディレクターに紹介すると、「見た事ない顔だが、今迄どういう番組を経験したのか」と聞かれたので、「S君は中途採用したばかりで、番組経験はありません」と言うと、烈火の如く怒った。
野球中継は、ゴールデンタイム中のゴールデン番組、それなりに経験者、かなりの熟練した人でチームを組んでいる。
そんな事など常識だ! 頭数さえ揃えばいいというのなら、アルバイトでいくらでも捕えられる。
所詮、無理だから、即、外せ、との事だ。
しかし、ひかるは外さなかった。
ひかるは、アメリカと言う言葉が出ただけで、もう即座に反応。
「やってやろうではないか!」と体制作りに入った。
当時の野球中継は、カメラを5、6台使用、オメガ方式VTRのスローが使えるようになっていたので、大体1台か2台、スローを使用していた。
それをカメラを一気に、倍の12台に増やし、スローVTRを6台駆使し、今迄にはない、考えられない番組内容にしようとの試みだ。
カメラについては、それなりに訓練したスタッフがいるので、何ら問題はない。
問題は、スローVTRのオペレーションだ。
スローは、出たばかりで、仕事も位置ずけされておらず、一度に6人もの熟練スタッフを揃えるという事は、難しい。ましてや、瞬時の録再生、かなりのトレーニングが必要だ。
とりあえず、頭数を揃える必要があったので、野球中継希望カメラマンの若手予備軍を登竜門として、まずスローオペレーションから、入れて行こうと考えた。
しかし、いざやってみると、なかなか成果が上がらない。
やる側にとってみれば、スローオペレーションでうまく行けば、そのままカメラマンには採用されず、将来的にもスローオペレーターで固定されるのではないか、と言う意識が働く。
そこで、中途採用したS君に注目し、スローエキスパートとして、投入しようと考えた。
Fディレクターに紹介すると、「見た事ない顔だが、今迄どういう番組を経験したのか」と聞かれたので、「S君は中途採用したばかりで、番組経験はありません」と言うと、烈火の如く怒った。
野球中継は、ゴールデンタイム中のゴールデン番組、それなりに経験者、かなりの熟練した人でチームを組んでいる。
そんな事など常識だ! 頭数さえ揃えばいいというのなら、アルバイトでいくらでも捕えられる。
所詮、無理だから、即、外せ、との事だ。
しかし、ひかるは外さなかった。


