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GO1045孤独
2012 / 11 / 30 ( Fri )
父が、やっとの思いで作ってくれたお金、周りの反対を、黙って押し切ってくれた事、あの拗ね顔を思い出すと、おめおめと島へ戻る訳にもいかず、自分自身が情けなく、疲れ果てたある日、一人で天井を見つめ、孤独をかみしめながら、何気なく、手を胸に当ててみました。
「何んだ、これは!」
思わず、声が出ました。
これだけ辛い思いをし、悲しんでいるはずなのに、鼓動は平常通り、何事もなく、すがすがしい響で脈を打っていたのです。
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16:16:39 | 未分類 | page top↑
GO1044何んだ、これは!
2012 / 11 / 30 ( Fri )
今考えると、栄養状態は極度に悪く、凍死寸前の状態だったのです。
食べ物が欲しい・・。
着るものが欲しい・・。
誰か話し相手が欲しい・・。
頼る人が、一人でもいてくれれば・・・
お金はみるみる底をついて行き、孤独、辛さに、このまま生き続けられるのだろうか?
不安のどん底に、陥りました。
16:12:41 | 未分類 | page top↑
GO1043孤独
2012 / 11 / 30 ( Fri )
翌日もパンの耳が貰え、コッペパンを買わずに済んだ分、今度は牛乳を買いました。
牛乳にパンの耳を浸して、食べるのです。
更に初めての冬は、心身共に堪えました。
常夏育ち、冬用の衣類はなく、敷布や毛布も有りません。
畳の上に、掛け布団1枚で寝る始末。
安アパートのため、隙間風は自由に往来、明け方はとても寒くて、眠れません。
少しでも体温を逃さないよう、膝を抱え込み、体の表面積を最小限にし、ガタガタ震えているだけ。
猫の気持ちがよく分かりました。
16:09:33 | 未分類 | page top↑
GO1042パンの耳
2012 / 11 / 30 ( Fri )
一度でいいから、ケーキを食べてみたい・・
しかし金がない。
空腹、みじめ・・
飢えた目で、周りのパンをキョロキョロ見ている姿、気の毒に思えたのでしょう。
店のおばちゃんが、他の客がいないのを見計らい、紙袋をそっと渡してくれました。
部屋へ帰り開けると、パンの耳でした。
他人様から、始めて貰った食べ物、心からありがたいと感謝したのは言うまでもありません。
早速、コップに水を入れ、パンの耳を浸して食べる。
これで一食分助かった。
16:06:09 | 未分類 | page top↑
GO1041バイトの金
2012 / 11 / 30 ( Fri )
ひかる19歳。パスポート持参で、貧しい中での上京。
頼る人とて無く、バイトに夜学。バイトの金が入ると、ラーメンを箱ごと買い込
み、コッペパンとの連続。
食べ物さえ確保するのが大変な時期でした。
いつものパン屋へ行った、ある日の出来事。
顔色は浅黒く、頬は痩せこけ、明らかに上京したての田舎顔、手はズボンのポケ
ットへ入れ、十円玉を数え、買えるかどうか思案中。
目は卑しくも、買えるはずのない、美味しそうなケーキの方へ行ってしまいます。
16:03:19 | 未分類 | page top↑
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